GET UP WITH IT (Columbia) |
| - Miles Davis |
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#1 He Loved Him Madly Miles Davis (tp) Reggie Lucas (g) Mtume (conga) Dave Liebman (fl) Michael Henderson (el-b) Al Foster (ds) Pete Cosey (g) Dominique Gaumont (g) 1974/5月 #2 Maiysha Miles Davis (tp,org) Reggie Lucas (g) Sonny Fotune (fl) Mtume (African per) Dave Liebman (fl) Michael Henderson (el-b) Al Foster (ds) Pete Cosey (g) Dominique Gaumont (g) 1974/06/19 #3 Honkey Tonk Miles Davis (tp) Keith Jarrett (key) Airto Moreira (per) Steve Grossman (ss) Billy Cobham (ds) Michael Henderson (el-b) John McLaughlin (g) Herbie Hancock (key) 1970/05/19 #4 Rated X Miles Davis (org) Cedric Lawson (p) Khali Balakrishna (sitar) Badal Roy (tabla) Billy Cobham (ds) Michael Henderson (el-b) Reggie Lucas (g) Al Foster (ds) Mtume (African per) 1972/07/07 #5 Calypso Frelmo Miles Davis (org,p) John Stubblefield (sax) Dave Liebman (fl) Pete Cosey (g) Reggie Lucas (g) Michael Henderson (el-b) Al Foster (ds) Mtume (conga) 1973/9月 #6 Red China Blues Miles Davis (tp) Wally Chambers (harm) Cornel Dupriee (g) Michael Henderson (el-b) Bernard Purdie (ds) Mtume (conga) Wade Marcus (Brass Arrangement) Billy Jackson (Rhythm Arrangement) 1973/1月 #7 M Tume Miles Davis (org,tp) Sonny Fortune (sax,fl) Reggie Lucas (g) Pete Cosey (g) Michael Henderson (el-b) Al Foster (ds) Mtume (African Per) 1974/06/19 #8 Billy Preston Miles Davis (p) Carlos Garnett (sax) Reggie Lucas (g) Cedric Lawson (org) Michael Henderson (el-b) Al Foster (ds) Mtume (African Per) Badal Roy (tabla) Khalil Balakrishna (sitar) 1972/07/07 |
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《マイシャ》といえば、『アガルタ』。 長らくそう思い込んでいた私。 軽やかなソニー・フォーチュンのフルートに、暑くて熱いのに、どこか清涼感をもたたえたマイルスのオルガンに涙、涙。 《プレリュード》の熱い演奏の後の一服の清涼剤にもなっていた『アガルタ』の《マイシャ》。この流れをとても心地よく感じていた。 夏。 陽射しのキツい海辺の午後から、やがて涼しい海風が吹いてくるタイミングの夕暮れ時。まさに、このタイミングに、昂ぶった気持ちを少しずつクールダウンするかのように流れ出すかのような『アガルタ』の《マイシャ》に、私はゾッコンだったのだ。 いっぽう、この演奏の初演である『ゲット・アップ・ウィズ・イット』のバージョンはというと…。 こちらのほうは、テンポも遅く、肝心な“あの”メロディが中々出てこないので、じつは、あまり好きではなかった。 うーむ、じれったい。 わざと小出しにしているのかな? なんだかテンポもトロいし。 ところがどっこい、2日連続の徹夜明けに聴いたテンポの遅い《マイシャ》の心地よさといったらどうだ。 ♪ぐぎゃぁ〜と、優しく微妙にエグいマイルスのオルガンが、まるで羽毛布団のように優しく心のヒダを包む。 ♪ボ・ボ・ボ・ボン!と低音を配列するマイケル・ヘンダーソンのベースも静かな興奮を駆り立てる。 じらしにじらされた末に出てくるマイルスの儚げなラッパに目の前がクラクラ。んでもって軽いトランス状態。 うわぁ、ヤバイ。 これって、絶対、マリファナのようにダウナーな気分になることをやりながら聴く音楽だよ、と思った。 いや、やりながら演ったのか(笑)? このダルく、内側から興奮してくる類のテイストは、まぎれもなくスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンの『暴動』のテイストに通ずる。 スライの内側なるエモーション「しぇ〜」の抑えたシャウトに象徴されるケダるい世界。 当時の奥さんベティ・デイヴィス(メイブリー)のヒップな感覚に感化され、彼女が好きだったジミヘンのみならず、スライの影響も濃厚に受けていた当時の「電気マイルス」。 その中でも、ジャズ以外のフィールド、ソウル、リズム・アンド・ブルースなどのもっと黒いブラックミュージックのテイストを濃厚に醸し出していたマイルスの秀作ともいえるべき『ゲット・アップ・ウィズ・イット』のもっともスライ寄りの好ナンバー。 心身ともにマトモな状態で聴くよりも、クタクタに疲れていたり、眠くて意識が朦朧としているときに、気持ちよく“効く”のが『ゲット・アップ・ウィズ・イット』バージョンの《マイシャ》なのだ。 酔いにも効くかもしれない。 また、沈鬱な《ヒー・ラヴド・ヒム・マッドリー》をじっくり腰を据えて鑑賞した後にこれを聴けば、心地よい弛緩剤にもなり得る。 とにかく、ハードワーク後の《マイシャ》は、確実に我々の昂ぶった、あるいは緊張した精神状態を心地よくマッサージしてくれるのだ。 iPodのような携帯型のデジタルオーディオをお持ちの方は、是非、この曲は何かのときのためにメモリーしておこう。 |
| (2006/02/28) |
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