BLUES WALK (Blue Note) |
| - Lou Donaldson |
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Lou Donaldson (as) Harman Foster (p) 'Peck' Morrison (b) Dave Bailey (ds) Ray Barretto (conga) 1958/07/28 |
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私が通っていた大学のジャズ研に、プーというニックネームのクラリネット吹きがいた。 童顔のつるつる顔。ディズニーのキャラクター「プーさん」を彷彿とさせるコロコロ体型で、ボケーッとしてちょっと抜けたところもあるが、人懐っこい愛嬌のあるルックスと純朴な性格ゆえ、誰からも好かれていたプー。
実家は青森と秋田の県境。そして、高校時代までは野球一筋の野球少年だったプー。
友人の高校時代の女友達に一目惚れをしたプー。 プーは決心した。よし、クラリネットをやろう!
クラリネットを買う。
このようなまわりくどい告白方法と恋の青写真を考え出したプー。
大好きなルイ・アームストロングしかなかったプーの部屋のCDラックが、次第にモダン・ジャズのアルバムで埋まっていった。
不慣れな手つきで、煙草も吸い始めた。
浅田彰や栗本慎一郎の本を古本屋で買い求め、意味も分からず読み始めた。
純朴な野球少年だった男の生活環境をそこまで変えさせたのは、ひとえにもふたえにも「恋」の力だった。
おまえ《メモリーズ・オブ・ユー》練習しないでいいのか?
こんな調子で、いつだってノンビリとしていたプー。
よく分からぬまま、買い集めたジャズのCD。しかし、聴いているうちに、少しずつ好きになってきたアルバムもいくつかあったようだ。
一度聴いたら二度と忘れないシンプルで印象的なテーマ。 これ、いいんだなぁ。 金太郎のようにコロコロした人懐っこい顔を、思いっきりしかめたプーは、慣れない手つきで煙草に火をつけ、お世辞にも決まっているとは言いがたい子供のようなポーズで、煙草を挟んだ指をおでこに当てながら、「ふーっ」と煙を吐き出すのが常だった。 その仕草のあまりの似合わなさっぷりに、プーは、ルー・ドナルドソンの“ルー・ドナ”に引っ掛けて、“プー・ドナ”と呼ばれて笑われていた。 私は今でも、《ブルース・ウォーク》を聴くたびに、精一杯かっこをつけたつもりのプーの顔を思い出す。 今頃、やつはどこで何をしているんだろうなぁ。 |
| (2003/04/12) |
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