1969 MILES FESTIVA DE JUAN PINS (Sony)
- Miles Davis

  1. Directions
  2. Miles Runs The Voodoo Down
  3. Milestones
  4. Footprints
  5. Round About Midnight
  6. It's About That Time
  7. Sanctuary/The Theme

Miles Davis(tp)
Wayne Shorter(ss)
Chick Corea(elp)
Dave Holland(b)
Jack DeJohnette(ds)


1969/07/25 (Antibes)

ジャック・ディジョネットは最初の数秒でドラムセットを瓦解させ、
チックコリアはエレピの白鍵を陥没させ、
デイブ・ホランドはベースの弦を毟り千切り、
ウエイン・ショーターはマウスピースをゴクリと飲みこみ、
マイルスはコメカミの血管から血を大量に噴出させているんじゃないか?

と心配してしまうほどの圧倒的で、エグイ演奏。

『1969 Miles』。
4ビートジャズが瓦解する一歩手前の爆発的演奏。
テーマから一転して高速テンポで突進してゆく《ラウンド・ミッドナイト》。
狂ったようにエレピの鍵盤を“タイピング”しまくるチックが強烈。

マイルスは自ら築き上げてきたスタイルをサディスティックに、これでもかと破壊しつくし、闇の世界に葬り去ろうとしているのだろうか?
そして、このライブは、さながらその儀式のようでもある。

『ビッチェズ・ブリュー』吹き込み直前のマイルスの怒涛のライブの記録だが、そのドデカイスケールと、攻撃力の高い凄まじい演奏に、聴くたびに驚き、酔い痴れ、涙し、唖然とし、打ちのめされている私がいる。
(2003/11/21) 

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