VIRGIN BEAUTY (Portrait) |
| - Ornette Coleman & Prime Time |
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Ornette Coleman (as,vln,tp) Jerry Garcia (g) Charlee Ellerbe (g) Bern Nix (g) Al McDowell (el-b) Chris Walker (el-b) Calvin Weston (ds) Denardo Coleman (ds,key,per) 1960/07/13-14 |
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『ソウルのゆくえ』(新潮文庫)で、ピーター・バラカンは、このアルバムを現代最高のソウルミュージックと称えている、私も異論はない。 デビュー以来一貫しているオーネット・コールマンの“ちょっとズレたフィーリング”が、非常にポップに、良い按配で実った素晴らしいアルバムだ。 ダブル・ギター、 ダブル・ベース、 ダブル・ドラムという妙な編成。 しかし、よくよく思い起こせば、彼のキャリア初期にレコーディングされた問題作『フリー・ジャズ』のダブルカルテットも、ダブルリード、ダブルベース、ダブルドラムスという編成だった。 オーネットの目論見、やりたいこと、表現したいことは、時代変われど、楽器がアコースティックからエレキに移行しようとも、なんら変わりがないのだなぁと痛感。 しかし、おそらく『フリー・ジャズ』を聴かせて「このズレの気持ちよさが……」と説明しても、おそらくは説得力はない。 しかし、『ヴァージン・ビューティ』を聴かせれば、一発で「オーネット流・ズレの心地よさ」は理解されるのではないかと思う。 この妙な編成が繰り出す、「微妙なズレ」の心地よさは半端ではない。 名作『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』で掴んだ手ごたえをさらに押し進めた感がある。より一層、ポップで聴きやすく仕上がっているのだ。 個人的には2曲目の《ブルジョア・ブギ》が大好きで、よくこの曲に合わせてフレットレスベースを弾いて遊んでいたものだ。 後半で、コールマンは突然トランペットを吹き出すが、この箇所は蛇足。 しかし、ノリは最高。 どの楽器もメロディを歌っている。 歌を形成するリズムが気持ちよくかぶさり、重層的なんだけれども、奇妙に軽やかでポップな仕上がりを見せる『ヴァージン・ビューティ』。 心地よい混沌とポップな感覚が絶妙なバランスで融合した『ヴァージン・ビューティ』は、まぎれもなくコールマンが長年追求してきたであろう“ズレの調和”が理想的なカタチとなり結実したものだと感じている。 正直言って、これ以降のエレクトリック楽器を使ったコールマンのアルバムは、このアルバムのサウンドよりも、さらに軽やかかつスッキリで、いかんせんスッキリと整理され過ぎな感が無きにしもあらず。 聴きやすさは増したかもしれないが、混沌、それも『フリー・ジャズ』的なグジャグジャな混沌ではなく、『ヴァージン・ビューティ』的、ポップな混沌は影を潜めている。 ズレ、軽やかさ、混沌、ポップ、ノリ。 すべてがバランスよく奇跡的に調和したのが本作なのだ。 オーネット・コールマン未聴の方は、真っ先に飛びつくべき、ナイスなアルバムだ。 |
| (2007/01/08) |
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