TONE DIALING (Harmolodic/Verve) |
| - Ornette Coleman |
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Ornette Coleman (as,tp,vln) Dave Bryant (key) Chris Walker (key,b) Chris Rosenberg (g) Ken Wessel (g) Bradley Jones (b) Al MacDowell (el-b) Badal Roy (tabla,per) Rudy MacDaniel (drum programing) Avenda "Khadijah" Ali (vo) Moishe Naim (vo) release date 1995/09/26 |
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限りなくポップなフィーリング、 しかし、しっかりオーネット。 聴きやすさと心地よさは、他のアルバムと比較しても群を抜き、だからといって、決してオーネット・コールマン独特のテイストは失われていない。 バックのサウンドは、従来の楽器を2台ずつ取り入れた戦略的な混沌さと比較とは一線を画した、落ち着いたしなやかなテイストだ。 軽やかなノリ、 気持ちの良い調子っぱずれ具合、 ヌケの良いアルトのサウンドは、特にクリーミーな高音に加え、オーネットにしか出せない、軽やかでフワフワな軽味は、たまらなく心地良い。 それは、4ビート時代とリズムが変わろうが、ラップをいれようが、背後で複数のギターが絡みあおうが、まったく変わることのない、オーネット・ワールドなのだ。 このアルバムに関しては、ラップあり、バッハの無伴奏チェロあり、インドのタブラが参加のナンバーありと、さながら「音」のおもちゃ箱。 しかし、どのナンバーもしっとりとしたアルバムとしてのサウンドカラーに貫かれているところが、さすが。 あるいは、息子・デナードのプロデュースの功績か。 オーネット・コールマンは『フリー・ジャズ』以来、別々の楽器が、別々のことをやっていながらも、結果的に一つの“音楽”としてまとまっているという、遠近感とズレの快感を追求してきた男だが(彼の唱えるハーモロディック理論を強引に要約すると、要するにそういうことだと思うのだが……)、アコースティック時代の試みとは、音の肌触りは違えど、このアルバムでもしなやかに“ズレの快楽”を実現している。 特に1曲目の《ストリート・ブルース》なんかは、まさにこのアルバムの幕開けに相応しいナンバーだ。 おだやかに、心地よく、 飄々とした彼のアルトサックスの音が、フワフワとオケと交わっている限りは、「これはオーネットの音楽です」と音が無言に主張する。 そして、2曲目の女性のラップがナンバー《サーチ・フォー・ライフ》も、従来のオーネットにはない、確実に新しい触感だ。 冒頭の2曲が、『トーン・ダイアリング』というアルバムの新しさ、フレッシュさを象徴するナンバーだと思う。 しなやか、かつ力強く。まるで目の前の靄が、くっきりと晴れてゆき、目が覚めたかのように視界がクリアになってゆくかのような、抜けのよい垢抜けたサウンド。 調子っぱずれと紙一重の寸止め的ポップ感覚。 ありそでなさそなサウンドだ。 都会的で、そこはかとなくオシャレなオーネット(笑)を聴きたければ、まずはコレだ! |
| (2007/01/29) |
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同じプライムタイムの演奏でも、この『トーン・ダイアリング』のサウンドは、『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』や『ヴァージン・ビューティ』と比較すると、すっきり整理整頓され、落ち着いた肌触り。 上記2枚と比較した場合、無鉄砲な勢いは陰を潜めてはいるが、そのかわり、じっくりと腰の据わったサウンドだ。 とはいえ、アルトサックスを吹き始めたオーネットの出だしの3音目あたりから既に、濃厚に「うーん、オーネット!」としか言いようのない独自の世界が展開されるのはサスガ。 しかしこのワンパターンが好きな人も多いはず。かくいう私もそうだ。 ジャケ写も含め、ライナーノーツのタイポグラフィも、中身のサウンドを象徴するかのように、スッキリとお洒落なデザイン。まるで、iPod miniのパッケージを彷彿とさせるカラーリングは、もちろんこのiPodが世に出るおよそ10年前のアートワークだ。 スッキリとしたサウンドとはいえ、やはり漂うテイストは、オーネットにしか出せない、軽やかなワフワ味。 それは、4ビート時代とリズムが著しく変わろうが、ラップをいれようが、背景で複数のギターが絡みあおうが、まったく変わることのない、オーネット・ワールドなのだ。 飄々とした彼のアルトサックスの音が、フワフワとオケと交わっている限りは、「これはオーネットの音楽以外の何者でもありません」と音が無言に主張してる。 強烈ではないかもしれないが、しなやか、かつ力強く。 調子っぱずれと紙一重の寸止め的ポップ感覚。 ありそうでなさそなサウンドの典型。 オーネットは年齢を重ねるにつれ、より一層の軽やかさを獲得していることを感じさせるアルバムだ。 |
| (2006/05/04) |
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