SONNY CLARK QUINTETS (Blue Note) |
| - Sonny Clark |
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Sonny Clark (p) Art Farmer (tp) #1 Jackie McLean (tp) #1 Clifford Jordan (ts) Kenny Burrell (g) Paul Chambers (b) "Philly" Joe Jones (ds) #1 Pete La Roca (ds) 1957/11/13 #1,2 1958/01/05 #3,4,5 |
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ブルーノート1592。 これは、幻の欠番としてマニアの間では注目だったソニー・クラークの『クインテッツ』の番号だ。 ほかにもソニー・クラークは未発表録音をブルーノートに残しているようだが、『ソニー・クラーク・クインテッツ』に関しては、1588番の『クール・ストラッティン』のCDにボーナストラックとして収録されている冒頭の2曲(《ロイヤル・フラッシュ》と《ラヴァー》)と、“ストラッティン・セッション”の約2ヶ月後に録音された演奏、2つのセッションが収録されている。 つまりは1957年12月8日と、翌年の1月5日に録音された2つのセッションのカップリングだが、テストプレスが行われたのは、録音から数年経った1962年3月30日となっている。 いずれにしても、両日の演奏の出来は素晴らしく、なぜお蔵入りしてしまったのかは様々な諸説が流れてはいるが、とにもかくにも、素晴らしい演奏が世に出、そして今では、千数百円を払えば気軽に購入して聴けるという点は喜ぶべきことだろう(一時期はネットオークション上にテスト盤が50万円もの値がついて出ていたこともある)。 ちなみにこのアルバムは、ソニー・クラーク人気の高い日本で最初に発売され、彼の人気や知名度の低い米国では当初発売されなかった。 さて、肝心な音についてだが、個人的には後半のセッションのほうを愛聴している。 テナーサックスのクリフ・ジョーダンとギターのケニー・バレル、クラークのピアノに、チェンバースのベース、それにドラムスがフィリー・ジョーではなくピート・ラロッカによる演奏だ。 もちろん前半の『クール・ストラッティン』の面子による演奏も素晴らしいのだが、どうしてもCDの『クール・ストラッティン』のボーナストラックを何度も聴いてしまっていることもあり、この前半2曲は、個人的にはこのアルバムのイメージではないのだ。 私にとって、このアルバムの「顔」は、なんといっても後半の《マイナー・ミーティング》だろう。 ジョーダンのテナーも、バレルのギターもマイルドでブルージーな味を如何無く発揮し、まさに《マイナー・ミーティング》の曲想とはベストマッチな音色とフィーリングだと感じる。 もちろんシングルトーン中心に繰り広げられるクラークのピアノソロも演奏の流れの中では良いアクセント。 次いでお勧めなのは《リトル・ソニー》か。 相変わらずバレルもジョーダンも素晴らしいソロを繰り広げているが、ここではソニー・クラークのバッキングにももっと注意を払いたい。 「上モノ」の音に夢中になっていれば、まったく聴いていて邪魔にならない素晴らしいコンピングなのだが、ピアノの音のほうに注意を傾けると、今度は粘りとタメとノリのあるクラークのピアノが前面に躍り出てきて、サックスやギターのほうが伴奏に聴こえてきてしまうという、不思議なだまし絵を見ているような感覚に襲われる。 これらのナンバーは、クラークのオリジナル。 クラークは、メロディアスでいて、演奏者の個性をうまく引き出す曲を書く名作曲家でもあるんだなと今さらながら思う。 そして、もちろん自作曲ゆえ、自身のプレイも言うことなしの名演奏。 夭折していなければ、もっと楽しい曲をたくさん書き、身体の裏側からムズムズさせてくれるバッキングをたくさん聴けたのにと思うと、かなり残念。 どのような曲であれ、どのようなパーソネルであれ、ソニー・クラークがピアノとして参加するだけで、すべての演奏が濃いジャズ色に仕上がってしまうのだから。 それは、彼のピアノのバッキングは、リズムに「腰」と「粘り」を付加する強力な「ジャズ推進装置」だからなのだろう。 ピアノソロもいいが、もっと彼のバッキング(コンピング)にも注目してみよう。改めてソニー・クラークの隠れた魅力を発見するのではないかと思う。 |
| (2011/02/25) |
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