SONNY CRISS PLAYS COLE PORTER (Imperial) |
| - Sonny Criss |
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Sonny Criss (as) Larry Bunker (vib) Sonny Clark (p) Jimmy Bunn (p) Buddy Woodson (b) Teddy Smith (b) Lawrence Marable (ds) 1956/08/21,10/3 |
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私は、ソニー・クリスが結構好きで、さらに、コール・ポーターの曲も好きな曲が多い。 このような人は、きっと私一人ではあるまい。いや、きっと大勢いらっしゃることだろう。 クリスのアルトも、ポーターが書く陰影に富む曲も、両方ともジャズ好きのツボのようなものを刺激するサムシングに満ちているのだ。 まさに、クリスとポーター好きにとっては、うってつけのアルバムが『ソニー・クリス・プレイズ・コール・ポーター』なのだ。 クリスは、それほど、原曲のメロディを崩して吹いているわけでもないので、クリス入門にもうってつけ。 さらに、 原曲のメロディをキチンとなぞれるという点では、コール・ポーターの曲を知るにもうってつけな1枚だ。 コール・ポーターの曲はというと、 ちょっと収録曲を書いてみると、 ▼ 1. アイ・ラヴ・ユー 2. エニシング・ゴーズ 3. イージー・トゥ・ラヴ 4. イッツ・オールライト・ウィズ・ミー 5. イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト 6. ラヴ・フォー・セール 7. ナイト・アンド・デイ 8. ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス 9. 恋とは何でしょう 10. 君にこそ心ときめく なんですが、 ほら、結構、知っている曲多いでしょ? え? 全部知らない? あらら、そういう人は、是非、このコール・ポーター集を聴いてみましょう。 後々、色々なジャズに接しているうちに、出会う確率の高い曲のオンパレードです。 コレを聴いておけば、後に役立つ。なんて言い方すると、なんだか試験前の教師みたいでイヤな感じであんまり言いたくはないのだけれども、ま、実際そのとおりではあるんで(笑)。 是非、これ聴いて、クリスとポーター、両方好きになってください。 リズム・セクションも秀逸。 ピアノがソニー・クラーク。 クラークは、特に日本では《クール・ストラッティン》や《ブルー・マイナー》な人と思われがちだが、いい曲書くピアニストであると同時に、じつは彼はバッキングの名手でもあるのだ。 ツボを押さえた、これ以上ないと思われるタイミングでの彼のバッキングは秀逸だ。 また、ドラムが西海岸では名手の一人のローレンス・マラブル。彼の弾力のある柔軟なリズムは、いともたやすく、広いレンジにわたってフロントのプレイを暖かく吸収し、あるときは鼓舞する。 ただ、根っからのソニー・クリス好きにとってみれば、ちょっと食い足りないところもあることは確か。 なぜかというと、ひとつに、原曲のメロディをあまりフェイクさせずに、丁寧に吹いているので、アドリブは別としても、クリス流の崩しの妙があまり味わえないこと。 逆にいえば、だからこそ原曲のメロディを知るという意味ではコール・ポーター初心者にお勧めなのだが……。 それと、エコー。 全体にわたってかなり深めにエコーがかかっているところが、どうしても砂糖多めの甘口ジャズに聴こえてしまうことも確か。 加えて、ラリー・バンカーのヴァイブの存在が、それに拍車をかけていると言えなくもない。 逆にいえば、クリスの持つメロウな部分が強調され、誰にでも聴きやすい内容になっているわけだが……。 ここまで分かりやすい内容の企画なら、どうせならクリスの吹く《ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ》も録音して欲しかった、と思うのもきっと私一人ではあるまい。 |
| (2006/04/18) |
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