PAUL CHAMBERS QUINTET (Blue Note)
- Paul Chambers

  1. Minor Run-Down
  2. The Hand Of Love
  3. Softly As In A Morning Sunrise
  4. Four Strings
  5. What's New
  6. Beauteous

Paul Chambers (b)
Donald Byrd (tp)
Tommy Flanagan (p)
Elvin Jones (ds)

1957/05/19

もしかしたら、名盤『ベース・オン・トップ』を上回る内容? の『ポール・チェンバース・クインテット』。

パーソネルが面白い。ドラムがエルヴィン・ジョーンズなのだ。
チェンバースとエルヴィンというリズムコンビネーションって結構珍しいんじゃないか? チェンバースで思い浮かぶドラマーって、どうしても、アート・テイラーやフィリー・ジョー・ジョーンズといった名前が真っ先に思い浮かんでしまうからね。

エルヴィンは、控えめにリーダーのチェンバースを立てる役に徹してはいるし、音のバランスも、ドラムの音は、かなり奥のほうに引っ込められている。
しかし、粘りのあるブラッシュワークと、さり気ないシンバルでのニュアンス作りは特筆もの。この邪魔にならないソツないドラミングは特筆に価する。

もちろん2人のリズムコンビネーションも申し分ない。
ホーン陣は、トランペットにドナルド・バード。テナーサックスにクリフ・ジョーダン。うーん、渋い!

で、トミー・フラナガンの趣味の良いピアノが脇を固めるという寸法。なかなか、オイシイ組合せだ。

もちろん、リーダーはベーシストのポール・チェンバースだが、『ベース・オン・トップ』ほど、ベースが前面に出た内容のアルバムではない。

ベース・ソロに焦点を当てず、“ゴキゲンな演奏を生み出す屋台骨としてのベースをご鑑賞ください”というのがこのアルバムの趣旨なのだろう。
彼のベースを全面的にフィーチャーしたナンバーは《朝日のように爽やかに》ぐらいなもので、他の曲は、あくまでアンサンブル重視な内容。

もちろん、普通の演奏よりはベースソロが長いかな?という演奏もあるし、ソロの順番がベースが最初だったりする曲もあるが、それはベーシストがリーダーのアルバムゆえ、仕方の無いことでしょう。

ただ、1曲目の《マイナー・ランダウン》冒頭のベースにスポットをあてたアレンジは、チェンバースのベースワークにスポットを当てた内容で、早くもチェンバースの世界にのめりこむ格好の橋渡しとなっている。

非常に丁寧な演奏、かつ躍動感のある4ビートを味わえる好アルバムだ。
(2006/07/05) 


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