LEAPIN' AND LOAPIN' (Blue Note) |
| - Sonny Clark |
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Sonny Clark (p) Tommy Tarrentine (tp) Charlie Rouse(ts) Ike Qubec(ts) Butch Warren (b) Billy Higgins (ds) 1961/11/13 |
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これは、渋いメンバーの組み合わせの演奏だ。 『クール・ストラッティン』のマクリーンとファーマーという管の組合せも渋く、かつ絶妙なコンビネーションとコントラストだった。 しかし、『リーピン・アンド・ローピン』のこの組合せは、『クール・ストラッティン』以上に渋い! アイク・ケベック! チャーリー・ラウズ! トミー・タレンタイン! この3人の名前を見ただけで、身体の中の熱い“ハードバップ魂”が滾(たぎ)りませんか!? え?それって、オレだけ?(笑) くわえて、“オレ的”に“く〜っ”なのが、ベースのブッチ・ウォレン。この人のベースは、粘るんですよ、太いんですよ、いい音色しているんですよ。気持ちよく低くスイングするんですよ。いやぁ、たまらん! と、私一人だけで盛り上がっても仕方ないのですが、全国3千人ぐらいの(それぐらいは、いるよね?)熱烈な“哀愁のハードバップ・マニア”にとっては、もう極上の組合せというか、食べる前からヨダレがダラダラたれるほどのオイシイ組合せなのですよ。 オイシイですよね、ね? それとも私だけでしょうか、ヨダレをたらしているのは(笑)。 このオイシサ加減、好きな人はきっと頷いてくれると思うけど、立ち食い蕎麦屋さんの、ざる蕎麦とカツ丼の定食のうまさなんですよ。 たぬきとカレーのセットでも可。きつねと親子丼のセットでも、もちろんOK。お店によっては、まぐろのづけ丼とうどんの組合せもあったりして。 “和”じゃなくて、“中”でしょ、という意見もありそうなので、書かせていただきますと、ラーメン屋の半チャーハンセットとか、餃子とラーメン、あるいはレバニラ定食とか、点心2点とラーメンのセットとか、餃子を平らげた後の味噌ラーメンとか、まぁ、そのへんですか? 書き出すとキリがないので、このへんで止めますが、えーと、この“旨さ”のニュアンス、もっと言うと“癖になる旨さ”、さらに付け加えると“中毒的にクセになる旨さ”は、上記の、ケベック、ラウズ、タレンタインという管の組合せからは濃厚に漂ってくるのですよ。 もちろん、主役のクラークと彼らを組み合わせることによって、なんともいえぬ芳香を放ち、ハードバップならではの、重量感・哀愁感・どんくさい感じ・まったりした感じ・パワフル感、鈍い光彩感、おいしい感じ、などなどが出てくるのですよ。 このホーンとの組み合わせは、まさにクラークの資質に合っていると思う。 すなわち、クラーク独特の重たいタッチ、粘りのあるピアノ。 それにのっかる、レバニラ炒めや蕎麦屋の定食的な旨さを醸し出すホーン。 このメンバーならではの音色とメロディがピッタリとマッチした《メロディ・フォー・C》。それに、《サムシン・スペシャル》が良い。 重たいラテンタッチのテーマの《ミッドナイト・マンボ》も、なかなか。なーんか、タイトル通りのテーマですな。 《ヴゥードゥ》のテーマにおけるクラークの積極的なバッキングも面白い。 アイク・ケベックのワンホーンによる《ディープ・イン・ア・ドリーム》も美しく、聴きごたえ充分。 彼は、この演奏の1年数ヵ月後に亡くなってしまうが、彼の後を追うように、その4日後に、今度はクラークが死んでしまった。 そんな先入観が植えついてしまった後に聴くと、これまた聴こえ方が変わってきてしまう。悲しくも美しい演奏だ。 “ハード・バップ”という言葉のニュアンスがよく分からない方、黙ってこのアルバムを聴いてみてください。 ハードバップとは、まさにコレです。コノ音です。 ほかにも色々あるし、異論のある方もいらっしゃるでしょうが、それでも“代表的な一枚”なことには変わりないと思います。 |
| (2004/01/07) |
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