GO (Vee Jay) |
| - Paul Chambers |
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Paul Chambers (b) Cannonball Adderley (as) Freddie Hubbard (tp) Wynton Kelly (p) Jimmy Cobb (ds) Philly Joe Jones (ds) 1959/02/02-03 |
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チェンバースのベースのプレイにスポットを当てた『ベース・オン・トップ』は、楽しめるまでには、かなりの時間を要したが、こちらは最初からスッと入りこめた。 というのも、演奏フォーマットが洗練されたハードバップで、当然チェンバースのベースソロはあるものの、あくまで演奏の構成の中の一部。必要以上にベースがテーマを取ったりはしていないことが大きな理由の一つだ。 ……と書くと、誤解されそうなので、一応フォローしておくと、チェンバースのベースソロが嫌い、というわけでは決してない。 私はベースを弾いているくせに、音楽を聴くときは、あまりベースの音は聴かないタイプのようだ。どちらかというと、歌やトランペットやサックスのように主旋律を奏でる「うわもの」楽器の音の方に真っ先に耳が行く。 もちろん、ベースの音も聴いてはいるが、聞こえてくる楽器の音の中では意識するパーセンテージは低いとほうだと思う。 主旋律の合間から聞こえてくるベースの音、つまりアンサンブルに溶け込んだベースの音に関心を持つのは、二度目に聴くときや、三度目以降だったりすることが多い。もちろん例外もあるが。 この『ゴー』は、スタジオ・ライブ形式の録音だが、聴衆の拍手の中、熱気の溢れる演奏がくり広げられている。 そして、演奏そのものが瑞々しく、勢いに溢れている。 トランペットのフレディ・ハバードを除けば、すべてマイルス・グループのメンバー。実力者揃いだ。演奏が悪かろうはずがない。 一曲目のブルース、《オウフル・ミーン》の瑞々しいキャノンボールのアルトが数音鳴り響いた時点で、すでにこのアルバムが持つ、透明で明るいパワーに引き込まる。 次いで、二曲目の《ジャスト・フレンズ》。 この《ジャスト・フレンズ》が私の中では好きなバージョンのベスト3に入る。 フレディの力強いトランペットのソロを始めとして、キャノンボールもウイントン・ケリーも魅力的なソロを繰り広げる。本当に勢い溢れる瑞々しい演奏だ。 《ジャスト・フレンズ》と、ラストから二番目の《アイ・ガット・リズム》の2曲で、私はこのアルバムが大好きになった。 ハイテンポで演奏される《アイ・ガット・リズム》は、特にドラムのシンバルレガートが気持ち良い。 金属が鳴り響く音と同時に、スティックの「木」の音までもが聴こえてくる。 ヴィー・ジェイというレーベルの持つ、独特のサウンドテイストがそう感じさせるのかもしれないが、とにかく全体を通して明るく透んだサウンドだ。 ブルーノートのような「くすみ」は全く感じない。また、同じ「透んだ」という表現でも、ECMの透明感ともまた違う、「腰の据わった透明感」なのだ。 ヴィー・ジェイの音は、サウンド全体がパワフルな生命力に漲っているし、音の立ち方がとてもエネルギッシュで、躍動感に溢れていると思う。 これもまた、このレーベル独特のサウンドテイストなのだろう。 もちろん、ブルーノートの中音域を強調したゴリッとしたサウンドも大好きだが、私はヴィー・ジェイ独特の、粒立ちのハッキリとしたブライトなサウンドも時折聴くと、目が覚めるような新鮮さを覚える。 ポール・チェンバース、23歳の時の録音。 チェンバースのプレイはもちろんだが、ハバード、キャノンボール、ケリーの好プレイに夢中になってしまう一枚だ。 |
| (2002/08/27) |
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