FIRST MEDITATIONS(for Quartet) (Impulse)
- John Coltrane

  1. Love
  2. Compassion
  3. Joy
  4. Consequences
  5. Serenity
  6. Joy (alternate version)

John Coltrane (ts)
McCoy Tyner (p)
Jimmy Garrison (b)
Elvin Jones (ds)

1965/09/02 #1-5
1965/09/22 #6


後期のコルトレーンが多用していたフラジオ(倍音で高音域を出す奏法)が好きだ。

テナーサックスが悲鳴を上げるかのような高音。まるでなにかに取り憑かれているかのような苦しさと、体力と精神力の限界に挑むかのような咆哮。

コルトレーンのアルバムジャケットって、苦しそうにサックスを吹いている写真が多いけれども、まさにこの苦悶の表情にピッタリのサウンドだと思ってしまう。

この音に、マッコイ・タイナーの重い和音と、エルヴィンのパワフルかつ複雑なドラム、 ジミー・ギャリソンのガリガリした太くうねるベースが絡んだサウンドが好きだ。

後期コルトレーンを象徴するかのような、サウンドキャラクターだ。

後期の過激になってゆくコルトレーンが好きな私としては、曲の良し悪しではなく、とにかく、黄金のカルテットのメンバー4人が四つ巴になって放たれるサウンドの色彩が好きだ。

『至上の愛』しかり、『トランジション』しかり。
まさに、彼らにしか生み出せない“バンドとしての音”を出していた。

この4人ならではのバンドサウンドの“最後”を彩るのが、このアルバムだ。
後に、このアルバムの内容をさらにバージョンアップし、ファラオ・サンダース(ts)とラシッド・アリ(ds)という強烈な面々を加えて武装強化した演奏が『メディテーション』として発売されるが、このアルバムは、その萌芽。

そして、まとまりのある4人の充実した演奏が楽しめる最高期の演奏なのだ。

音は過激だが、すんなり、すっきりと聞きやすいのも魅力。
真剣に聴くと、体力が消耗するが、決して気分の悪い疲れではない。

ちなみに、各タイトルの邦題は、日本発売のLPでは《崇愛》《憐憫》《法悦》《帰趨》《沈静》と表記されていたのだそうだ。
(2010/07/22) 

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