TWO SOULS IN ONE (Blue Note) |
| - Geoge Braith |
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Geoge Braith (ss,strich) Grant Green (g) Billy Gardner (org) Donald Bailey (ds) 1963/09/04 |
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さあ、ずっこけよう。 ソプラノサックスとストリッチ。 ローランド・カークばりに、これら2本の管楽器をくわえてプレイするジョージ・ブレイスの《メリーさんの羊》。 メリーさんの羊だよ、ヒツジ。 よもやこのような曲もジャズの題材になるとは……。 ジョーズ・ブレイスのプレイは、カークほど、スピード感もキレもない。 音程も悪いし、音のハモりも気持ちいいんだか、気持ち悪いんだか、微妙。 ノリもフレーズもどちらかというと訥弁タイプで、モゴモゴした感じ。 アドリブは、リズミックなアプローチが多く、さすがにリズムにノリ遅れるということはないが、どこか一生懸命な危なっかしさを感じる。 一言、野暮ったい。 一生懸命、標準語を話そうとしている田舎出身の朴訥な青年が、周囲の気を引こうと起死回生の一発芸をかまそうとしている感じ。 しかし、かます曲が《メリーさんの羊》だったりするから、時として周囲を凍りつかせ、どうリアクションをとっていいのか分からなくなることも。 しかし、そういうところも含めて愛らしいではないか、ブレイス君。 一本調子で愚直。都会モンからしてみれば、野暮ったい重たさがあるかもしれないが、私はそんなジョージ・ブレイスのモッサリ感が好きだ。 黒糖のカリントウをほおばったときのような、なんともいえない甘美な幸せ気分に近いものを感じるんだよね、このアルバムを聴くと。 そして、いかにローランド・カークというマルチ・リード奏者はスゴい存在だったのかは、ジョージ・ブレイスを聴くことによって、まずますよく分かるという皮肉(笑)。 いまさらながら、カークって、難しいことをやすやすとこなしていたんだなぁ。 当たり前だけど、ジョージ・ブレイスの“2本吹き”を聴いていると、大変そうだもんなぁ。 2本でも大変なこと、カークは3本をくわえても平然と柔らかいノリでブリブリと吹きまくる。やっぱり怪物だったんだよ、カークって。 しかし、怪物ほどの快活さはないにしても、ブレイスはブレイスで、彼なりの世界を築き上げようとする意気込みが伝わる、彼のファースト・リーダーアルバムが『トゥ・ソウルズ・イン・ワン』なのだ。 バックのグラント・グリーンのギターは、さすがとしかいいようがないほどの名プレイ。 とくに、重たくて少々危なっかしいブレイスの2本吹きの後に登場するグリーンのソロの滑らかで暖かいこと。 ゴツゴツ、ボソボソとしたブレイスの質感とは好対照をなしていおり、ブレイス抜けた後の、ギターソロは、グラント・グリーンのオルガントリオとしても楽しめる。 さあ、ブレイス聴いてずっこけよう。 しかし、その後は、にっこりと微笑んであげよう。 |
| (2006/12/27) |
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