CLIFFORD BROWN MEMORIAL ALBUM (Blue Note) |
| - Clifford Brown |
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track 1-9; Clifford Brown (tp) Lou Donaldson (as) Elmo Hope (p) Percy Heath (b) 1953/06/09 track 10-18; Clifford Brown (tp) Gigi Gryce (as,fl) Charlie Rouse (ts) John Lewis (p) Percy Heath (b) Art Blakey (ds) 1953/08/28 |
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小学生の頃、夏休みの朝は、近所の公園にラジオ体操をしに行ったものだ。 眠い目をこすりながらも、公園に辿り着くと、 ♪あーたーらしーい、朝が来た 希望の朝だ と、おなじみのメロディが聴こえてくる。 この曲を聴いていると、いつも目が覚めた。 大学生の頃は、学校から家に帰るのが面倒臭かったので、よく友人の家に泊 めてもらっていた。 友人宅では酒を飲みながら語り明かすので、夜更かしすることが多い。よって、翌朝になると、大学の講義への出席が非常にカッタルくなる。 そんな時は、決まって友人の家に常備していた『クリフォード・ブラウン・メモリアル・アルバム』をかけたものだ。 一曲目の《ベラローサ》。 目覚めの一発。朝一番にこれを聴くと、とても元気になれる。 その上、「よーし、今日も一日頑張るぞ!」と活力が漲ってくるのだ。 私は、この《ベラローサ》を“ラジオ体操曲”と呼んでいた。 ラジオ体操の、 ♪あーたーらしーい、朝が来た 希望の朝だ〜 と同じく、目覚ましにはもってこいだし、「朝!」って感じがするからだ。 ただし、ラジオ体操の歌は好きでも嫌いでもないが、《ベラローサ》はとても好きな曲だ。 なにしろ、メロディが素晴らしい。突き抜けるように明るく、勇気と希望が湧いてくるのだ。 クリフォード・ブラウンのトランペットと、ルー・ドナルドソンのアルト。 この2管によって奏でられるテーマのアンサンブルは、レトロチックな香りもするが、そこがかえって良い感じで、気持ちよく耳を刺激してくれる。 いつまでも寝床の中でうずくまっているのがバカらしい気分になってくるのだ。 この演奏の白眉は、二つある。 一つは、エルモ・ホープのピアノソロ。 特に勢いのあるソロの出だしが、まるで絶頂期のパウエルを彷彿とさせる。 アドリブも溌剌とした内容だ。 そして、もう一つは、後半のテーマが終了した後、再びブラウニーのラッパがハリのある艶やかな音色で再び登場する瞬間。 この瞬間が待ち遠しくて、待ち遠しくて。 前半のテーマと、各人のソロだけでも充分目が覚めて元気な気分になれるのに、それを駄目押しするかのごとく、ブラウニーのラッパが「もっと目が覚めろ、もっと元気になれ!」と高らかに登場するのだ。 いやぁ、たまらないです、《ベラローサ》。 この『メモリアル・アルバム』は、ブラウニーのブルーノートに録音した演奏を集めたアルバムだ。 これが発売された時には、すでにクリフォード・ブラウンはこの世にはいなかった……。 アルバムの内容は2つのセッションで成っている。 1つは、ルー・ドナがリーダーのセッション。ブラウニーにとっては初めてのブルーノートへの吹き込みだ。 そして、もう一つは、ブラウニーがリーダーの録音。 こちらの編成は、ジジ・グライスのアルトと、ここでも吹いていたかのチャーリー・ラウズのテナーが加わり、3管編成となっている。 いずれも、彼が弱冠22歳の時の録音だ。 国内盤と輸入盤では曲順が違うようだが、私が所有しているのは国内盤のほうだ。 1曲目が《ベラローサ》の国内盤のほうを買って良かったと思っている。 暖かく、ハリのある瑞々しいブラウンのトランペットが全曲を通して楽しめるが、唯一例外があって、私の場合、嫌いな演奏が一曲だけある。 《ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド》だ。 曲は好きだ。しかし、原曲が甘い曲ゆえ、サラリと演奏してこそ極上の味わいが生まれる曲だと私は思っているのだが、この演奏は、大甘だ。 ベターッとした「さあ感動的な曲が始まりますよ」とでも言いたげなイントロもいただけない。 加えて、情感を込め過ぎているルー・ドナのアルトもここでは鬱陶しく感じる。 大甘な上に、大味な演奏。 《ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド》は好きな曲なだけに、この演奏に関してはどうしても評価が辛くなってしまっていることをお許し願いたい。 |
| (2002/10/30) |
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