FUEGO (Blue Note) |
| - Donald Byrd |
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Donald Byrd (tp) Jackie McLean (as) Duke Pearson (p) Doug Watkins (b) Lex Humphries (ds) 1959/10/04 |
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「フュエゴ」とは、スペイン語で「炎」の意味。 しかし、タイトル曲は、炎を通り越して、「爆発」といった趣きだ。この爆発っぷりは、レックス・ハンフリーズのドラミングが大きく貢献している。 デューク・ピアソンのピアノの和音と連動した、シンバルによる“シャーン!シャーン!シャーン!シャーン!”の4連打が、なんとも、分かりやすく効果的。アルバム冒頭から、いきなりドカーンと燃え上がり、共演者を煽っている。 しかし、バードのトランペットは、熱く吹きまくるのかと思えば、その正反対。終始、シンプルなフレーズを吹くにとどまっている。むしろ、感情の熱量を少ない音数に混めているかのようだ。 細やかなフレーズを廃した、ロングトーンを中心として構成されたメロディアスなソロで、違った側面から演奏を彩る吹奏がニクい。 あるいは、後続するマクリーンのソロを想定して、あえて節約した音数で己のサウンドキャラクターをより明確に印象付ける作戦だったのかもしれない。 次いでマクリーンのソロ。 一言、熱い。 いよいよ俺の出番が回ってきたぜ、と登場の機会をいまかと待ち受けていたかのようにソロがスタートする。 バードとマクリーン、両者は違うアプローチで“熱さ”を表現しているが、タイプは違えど、二人は、ともに熱い。 ジャケットのオレンジ色も演奏の熱量を暗示するかの如くだ。 まさに、かつての夕刊フジのキャッチコピーではないが、オレンジ色のニクい奴らによる、会心の演奏が記録された。 この演奏以外に個人的に愛聴しているのは、《ファンキー・ママ》。 スロー、かつシンプルなブルースだが、ドナルド・バードの伸びやかで音数を節約したトランペットが素晴らしい。 この演奏も、《フュエゴ》のように、音をバラまかず、必要最低限の音だけでソロが構成されている。彼の吹く音には一音たりとも無駄がなく、少ない音で、見事に演奏の起承転結を描いている。 この時期から既に、プレイヤーとしてのみならず、アレンジャーとしての目線が培われていたのだろう。 ドナルド・バードのルーツは、ゴスペルが強くあるんだろうなと思わせるのが、ラストの《エイメン(アーメン)》。 快楽的なノリとキャッチーなメロディ。こんなに楽しくて良いの?ってぐらい、ノリの良い演奏だ。デューク・ピアソンのバッキングは、さながらホレス・シルヴァーのよう。 ファンキー・ジャズを代表する名盤といえよう。 |
| (2006/03/02) |
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