A NIGHT AT THE VANGUARD (Argo) |
| - Kenny Burrell |
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Kenny Burrell (g) Richard Davis (b) Roy Haynes (ds) 1959/09/16 #5,6 1959/09/17 #1-4,7-10 |
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「ベイシー」という、マニアの間では有名なジャズ喫茶が岩手県の一ノ関にある。 私は、東北を旅行の際は、途中下車をして、なるべくこのジャズ喫茶を訪問するようにしている。 訪れるのは、夜よりも昼のほうが多く、それも開店直後の訪問がほとんどだ。 そして、開店直後によくかかっているアルバムが、コレ。 ケニー・バレルのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブだ。 もっとも、“よくかかっている”というと語弊があるかもしれない。たまたま私が訪問した時に、これがかかっていただけなのかもしれないから。 しかし、夏の昼下がり(私が「ベイシー」を訪問するのは、だいたい夏)、開店直後の店内に、同じアルバムのA面がかかっているという状況が3回も連続で続くと、マスターはこのアルバムに思い入れがあるのかな? とイヤでも勘ぐってしまう。 あるときは、このアルバムに合わせて店内のドラムセットも叩いていたし……。 それにしても、『ア・ナイト・アット・ヴァンガード』は、渋いアルバムだ。 地味でいぶし銀な、どこをどう切っても「正しくギター・トリオ」としかいいようのない内容なのだ。 バレルの演奏は手堅く破綻がない。 しかし、ロイ・ヘインズのドラミングがケニー・バレルの破綻の無い演奏にスピード感を加味しているので、決して退屈な内容ではない。 太く暖かい音色で、ギターがとてもよく歌っている。 くつろぎ7割、緊張感が3割。 この弛緩のバランスが素晴らしい。 ギター、ベース、ドラムの3者が、まさに三位一体となり繰り出しているサウンドは、極上のムードだ。 さらに、「ベイシー」のオーディオ装置から発せられるギターの音色は、まろやかさだけではなく、ピックが弦にこすれる本当に微妙なアタックの音までもが再生されていた。 これにはビックリ。 カスッ、シャキッという本当に聴こえるか聴こえないか程度の微妙なノイズだが、まぎれもなく弦とピックアップが擦れた音をギターのピックアップが拾い、硬くトレブリーな音としてアンプによって増幅された音だ。 単にマイルドなだけではなく、ピックアップのノイズも含めて様々な音域が入り混じって形成されている音色なのだということに気付いた途端、ケニー・バレルのギターがいつもに増して生々しく感じられるようになった。 高価なオーディオ装置をお持ちの方は、是非、弦とピックの擦れる音が再生されるかどうかもトライしてみてください。 ちなみに、私のiPodでは無理でした……(涙)。 |
| (2004/07/29) (加筆修正:2009/11/29) |
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