A NIGHT AT BIRD LAND vol.2 (Blue Note) |
| - Art Blakey |
|
|
Art Blaker (ds) Clifford Brown (tp) Lou Donaldson (as) Horace Silver (p) Curly Russell (b) 1954/02/21 |
|
|
|
「ジャズはドラムだ!」と強く思わせる1枚だ。 少なくとも、これを聴いている間は、「ジャズはドラムだ!」と強く思う。 ふだんは、「ジャズはベースだ!」な私なんだけどね。 ま、これはどこかのジャズ喫茶のマスターも、昔は、「ベースよければすべて良し」だったのが、今ではすっかりドラムの音マニアになってしまっいるのと同じで、やっぱりドラムの魅力を強く感じるのは、とてつもないエネルギー感、パワー感を感じる瞬間だと思う。 もちろん、クリフォード・ブラウンのトランペットは文句のつけようもなく素晴らしいし、ルー・ドナルドソンのアルトサックスも信じられないくらいに熱い。まるで、パーカーの化身なのではないかと思うほど。 ホレス・シルヴァーだってスゴイ。 彼の強靭なタッチで打ちすえられたピアノの鍵盤は、ゴキン、ボキン、バキン、ベキンと、悶絶の四段活用といわんばかりの恍惚の唸りを発しながらも演奏にウネリを加え、最終的にはクライマックスへの加速装置の役割をも果たしている。 メンバーそれぞれ大暴れ。そして、彼らが思う存分大暴れできるだけの舞台を作りあげているのは、まぎれもなくブレイキーのドラムだ。 アート・ブレイキーのドラムは、さながらお釈迦様の手の平のようなもの。 たとえ、相手がブラウニーだろうが、モーガンだろうが、ハバードだろうが、ウイントンだろうが、それとも彼らヤンチャ坊主たちが束になってかかってこようと、「あぁぁ」とにこやかに大口を開けて、豪快に(じつは繊細でもある)ドラムを叩けば、誰がどんなことをしようが、しょせんは御大ブレイキー様の手の平の内ってわけだ。 ブレイキー親分は、グループ全体をリードし、煽り、炊きつけ、励まし、包み、引き立て、見守る。 野性味たっぷりで、しかも愛情溢れる彼のスケールの大きなドラミングがあるからこそ、メンバーは実力以上に力を発揮し、大暴れすることが出来たわけだ。 このvol.2、演奏のテンションの高さはvol.1と変わることはないが、あえてvol.2のほうでは、ジャムセッションでもよく取り上げられるリフナンバー、《ナウズ・ザ・タイム》と《コンファメーション》に注目しよう。 ライブでは単なる即興演奏の素材としてラフに演奏されがちなこの2曲だが、意外としっかりとまとまったアンサンブルを楽しむことが出来る。 それもそのはず、このレコーディングはライブ出演2週間目の録音だからだ。 バンドとしてのまとまりが出始めたタイミングと、ライブの熱気、さらに演奏の勢いをもバランスよく全部封じ込めてしまおうという、ブルーノートのオーナー、アルフレッド・ライオンの贅沢な目論見は、見事に的中している。 |
| (2006/05/05) |
|
|
|
|
All Rights Reserved. |