WORK SONG (Riverside) |
| - Nat Adderley |
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Nat Adderley (cor) Wes Montgomery (g) Bobby Timons(p) Sam Jones (cello&b) Keter Betts (b) Louis Hayes (ds) 1960/01/25,27 |
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土臭いアルバムだ。 ほこりっぽい土を連想させるサウンド。 この土臭さを一層際だたせているのが、サム・ジョーンズのチェロ。 チェロといえば、バッハの「無伴奏チェロ」のように、優雅で豊饒な音色を連想する楽器だが、弓弾きではなく、ピチカート(指弾き)で、ちょっとあやふやな音程で奏でられるチェロの音色は、本当に同じ楽器なのかと思うぐらい、違う表情をみせる。 この指弾きのチェロの音色に、ナット・アダレイのミュートを効かせたコルネットがブレンドされると、単にファンキーという一言では片付けられない、ちょっとしんみりして、それでいて素朴な味わいが出てくるのだから面白い。 サム・ジョーンズがピチカートでチェロを奏でている曲に感じる「土臭さ」は、コルネットやギターの音色にチェロの音がブレンドされた効果なのかもしれない。 ナット・アダレイのコルネットは、決してスケールが大きいとはいえない。 ちょっと詰まったような独特な音色が特徴で、楽器全体を鳴らしきっていないのかな?という感じもするし、音程も少し怪しかったりもする。 だからといって、それが欠点だとは思わない。 特にミュートをつけたときのプレイに顕著だが、小ぶりながらも、どこかピリッとスパイスを効かせたような味わいがある。 小ぶりだが、軽妙で機動力があるのだ。 そして、このアルバム全編に貫かれているトーンが、まさにそれなのだ。 《ワーク・ソング》は、ナットが兄のキャノンボールとコンボを組んでいたときに作曲された。 兄のファンキーなフィーリングに触発されたのだろうか、彼の書いた《ワーク・ソング》も、負けずにファンキー。 しかも、ゴスペルに根ざした単純素朴だが、力強いフィーリングに満ちている。 後に、さまざまなミュージシャンが取り上げたり(CMにも使われた)、歌詞がつけられたりもしたので、耳にしたことのある人も多いと思う。 それどころか、一度耳にすると、なかなか忘れることが出来ないほど覚えやすい曲だ。 このアルバムの演奏が、《ワーク・ソング》の初演だ。 ウエスのギター・ソロ、そして、まさにこのような曲にはうってつけの適役、ボビー・ティモンズのピアノ・ソロが的確に曲の核心を捉えている。 最初はキャッチーな《ワーク・ソング》に耳が吸い寄せられていたが、最近の個人的な愛聴曲は、2曲目の《プリティ・メモリー》と、3曲目の《アイブ・ゴット・ア・クラッシュ・オン・ユー》だ。 この二曲目から三曲目への流れも良いと思う。 哀愁感漂うメロディと雰囲気が絶品。 「小粒ながらも、良い味を出している」という私の感想が、決して悪い意味ではないということ、この2曲を聴けば、納得していただけるのではないだろうか? このアルバムの良いところは、曲の演奏時間が短く、コンパクトにまとまっていること。 もう少し聴きたいな、と思ったところで演奏が終わるので、最初から最後まで飽きることなく聴き通すことが出来る。 入門者も安心して聴けるアルバムだと思う。 |
| (2002/04/04) |
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