WANTING (Warner Bros.) |
| - Gabriela Anders |
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Gabriela Anders (vo) Eric Banet (lead& background vocals) #4 Bridgette Bryant (background vocals) #5 Eugene Ruffolo (background vocals) #11 Rick Braun (tp) #1 Jerry Hey (tp) #5 Oscar Brashear (tp) #7,11 Bill Reichenbach (tb) #5 Boney James (ss) #9 Kirk Whalum (ts) #2,3,5 Nils (g) #3 Paul Jackson Jr. (g&el-g) #4,11 Jeff Lockhart (el-g) #6,8,10 Duke Levine (acoustic slide g) #6 Amedeo Pace (g) #12 Leon Bisquera (key) #1 Tim Hientz (key) #1,3 Claudio Raggazzi(nylon strin g) #8 Greg Karukas (arr,key programing) #2,3,9 George Duke (key) #4,7,11 Allan Samms (key) #5 Alain Mallet (p,org,key) #6,8,10 Werner "Vena" Gierig (key) #12 Frank Marocco (accordion) #7 Larry Kimpel (el-b) #3,5 Baron Browne (el-b) #6,8,10 Byron Miller (el-b) #7,11 Alex Alver (el-b) #12 Li'l John (ds) #3 Abe Laborie Jr.(ds) #6,8,10 Carlos Vega (ds) #9 Leon "Ndugu" Chancler (ds) #7,11 Simone Pace (ds&per) #12 Kevin Richard (per) #1 Paul Brown (ds programing) #1,5,7 Luis Conte (per) #3,4,7,9,11 1998年 |
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以前、四谷のハードロックなライブハウスで、私がベースを弾いているフルート・カルテットのライブをやった。 ハードロックなライブハウスらしく、ドラムはツーバス(バスドラムが2つのドラムセット)。 ベースの音もコンプレッサーが思いっきりかかっていて、ブーミーな感じ。この音色は、まるで、エレクトリック・ロン・カーター(笑)。 フルート奏者が、音にニュアンスとメリハリをつけるために、わざとマイクから離れて吹 いたり、マイクにフルートを近づけると、その都度PAの人は、ご丁寧にもマイクのボリュームを上げたり下げたり。 ドラムの音は、迫力のバスドラの音が、ボム・ボム・ボム! といったファットな重低音が会場に鳴り響くといった音響設定。 ジャズ演奏の扱いに慣れていれば、起きようもない様々な“珍事”が多発するという、“ハコによる勝手の違い”を感じた。 同じ音楽でもジャンルが違うと、痒いところが違うんだなという当たり前な事実を痛感したライブではあったが、まぁ、それはそれで中々楽しめたことも確か。 なにより、打ち上げでメンバーが皆、口をそろえて「今日は、結構うまくいったと思う」と感想を漏らしたのがなによりの証拠。 そんな気分の良い打ち上げの席で、印象的な《イパネマの娘》が流れた。 ガブリエラ・アンダーズの『ウォンティング』からのナンバーだ。 打ち上げの店は、某メキシコ料理屋なのだが、この店のマスターは料理もうまいが選曲もイキなので好きだ。 ときどき私の知らない素晴らしい曲をかけてくれる。 この店で流れた曲のCDは何枚買ったことだろう。 ガブリエラ・アンダーズ。 アルゼンチン出身の女性歌手。 正直、歌唱力はそれほどあるとは思えないが、それでもバックのオケのアレンジが秀逸なことと、ジャケットを彩る、素晴らしいプロポーションの持ち主だ。 イヤ味のない清涼感溢れるヴォイスが素敵で、声を伸ばしたときの鼻にかかったちょっと投げやりっぽく気取った声色は、全盛期の今井美樹に少し似ている。 とくに、その“今井美樹っぽさ”は、このアルバムのベストナンバーの一つ《イパネマの娘》のサビなどに多く認められる。 ほとんどルートしか弾いていないストイックなベースと、スペースをたっぷりと設けた叩き過ぎないドラムがお洒落だ。 小節を先取りしたような旋律も新鮮で、イヤミの無いアレンジの上に乗って、現代版ともいうべき瑞々しい《イパネマの娘》に仕上がっている。 正直、この曲以外は、お洒落な酒場のお洒落なBGMという形容がピッタの音楽なんだけれども、それでも《イパネマの娘》1曲、そしてラストの鼻歌のようなスキャットの曲があるだけで、このアルバムは私のお気に入りだ。 ジャズというよりは、オシャレなポップス。 ボサノヴァと呼ぶよりは、 やはり、オシャレなポップスと形容すべきサウンドだ。 しかし、秀逸なジャケットを眺めながら、爽やかな歌声とともに、気持ちの良いひと時を過ごせることはたしか。 リゾート地のホテルのプールの昼下がり。 ひと泳ぎをした後の心地よい疲労感。 体内に適度なアルコールが流れ、さて夕方まで昼寝をしようか、夕方はどこに食事に出かけようか、などとマッタリとした気分で軽く思い悩む優雅で贅沢なひととき。 そのかたわらにガブリエラの『ウォンティング』が心地よく流れていれば、それこそ最高のマッチングだと言えよう。 リッチなリゾートBGMには最適な音楽。 だからこそ、狭い四畳半の部屋なんかでこのアルバムを聴くと、無性に海外のリゾート地に出かけたくなるのだ。 そういえば、沖縄のジャズ・カフェ「スコット・ラファロ」のオープンパーティの時に選曲係だった私は、このアルバムもかけたっけ。 この店、店名は硬派だが、内装はまるでバリスパ風の家具が揃った、南国リゾートを彷彿とさせるリラックス空間なのだ。 |
| (2007/04/07) (加筆:2008/07/10) |
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