SOMETHIN' ELSE (Blue Note) |
| - Cannonball Adderley |
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Cannonball Adderley (as) Miles Davis (tp) Hank Jones (p) Sam Jones (b) Art Blakey (ds) 1958/03/09 |
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小憎らしいほどマイルスの演出が効いた《枯葉》もイイが、2曲目、3曲目にも注目しよう。 まさにこのアルバムは人選の妙だ。 《枯葉》で咽び泣くマイルスのミュートばかりが注目されている本盤だが、そして、それはそれで正しい注目には違いないのだが、この咽び泣きを最大に引き立てるための最高のお膳立てが施されていることにもっと注目をしたい。 まずは、なんといってもハンク・ジョーンズの繊細な心配りの効いたピアノにもっと注目してもし過ぎることはない。 控えめなバッキング、演奏の良いメリハリ&アクセントとなるソロも素晴らしい。 神妙なブレイキーのブラシに、余分な音は一切弾かないサム・ジョーンズのベース。 このリズムセクションがなければ、マイルス効果も半減していたことだろう。 さらには、言い方悪いが“野蛮人”キャノンボールとの対比効果。 マイルスは、よく、野蛮で無骨な大男(サックス)と、それを飼い慣らす知的でストイックな自分という、自分にオイシイ役割分担と対立構図を音で演出するのが得意な男だが、ここでも吹きまくりな食欲旺盛野蛮人(=キャノンボール)と、知的でデリケートな自分という構図を見事に描き出し、相手の饒舌さを引き立てると同時に、自分のストイックさも倍増させる結果に導いている。 とはいえ、《枯葉》《枯葉》と1曲目ばかりに注目せずに、2曲目と3曲目にも、もっと注目して欲しい。 このアルバムの“セールスポイント”は《枯葉》には違いないが、“カナメ”は3曲目にあり、と私は思っている。 ストイックな火花を散らす《サムシン・エルス》で知的な興奮を味わおう。 緊迫感あふれるハンク・ジョーンズのピアノソロにも注目。 ビル・エヴァンスが得意とするブロックコードのアプローチながらも、エヴァンスとは別種の知的かつ緊張感あふれる雰囲気を湛えたソロが素晴らしい。 ハンク・ジョーンズのピアノといえば、《ラヴ・フォー・セール》のイントロのピアノにも注目! “売春ソング”をここまで格調高い出来に消化出来たのは、1にも2にもハンク・ジョーンズのイントロがあるからこそ、なのだ。 おそらく多くの方はこのアルバムの注目するジャズマンは、マイルス→アダレイという順番になるのだろうが、この2人に飽きたときこそ、リズムセクションにも注目して欲しい。 控え目ながらも多彩なアプローチを重ねるハンク・ジョーンズのピアノ。 じわりと黒く鈍い光沢を放つ“いぶし銀”、サム・ジョーンズのベース。 出るとろと引くところのダイナミクスの差が著しいアート・ブレイキーのドラミング。 「このアルバムは耳タコだよ」と言うのはまだまだ早い。 まだまだ聴きどころは無数に散りばめられている。 |
| (2009/02/20) |
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