SEGMENTS (DIW) |
| - Geri Allen |
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Geri Allen (p) Charlie Haden (b) Paul Motian (ds) 1989/04/06-08 |
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チャーリー・ヘイデンのベースを聴くためのアルバムだ。 もちろん、重く粘るジェリ・アレンのピアノもたっぷりと堪能出来るが、このアルバムは、チャーリー・ヘイデンのベースが前面に出ているアレンジが多いためか、どうしてもチャーリー・ヘイデンのベースを聴きたくなったときに手が伸びてしまう。 そして、嬉しいことに、このアルバムは選曲が素晴らしい。 オーネット・コールマンやチャーリー・パーカーのナンバー、さらには私が大好きな、チャーリー・ヘイデンのオリジナル《ラ・パッショナリア》が入っているのだ。 バップからフリーまで、様々なアプローチを自在に行き来するジェリのピアノ。 そして、彼女のピアノの間を重く這うヘイデンのベース。 音数こそ少ないが、メロディアスなベースだと思う。 特に、《ロウ・イヤーズ》と《ユール・ネヴァー・ノウ》、そして、先述した《ラ・パッショナリア》の深くて、太くて、メロディアスなベースには、いつも聴き惚れてしまう。 さて、ジェリ・アレンについて。 彼女は、伝統的なジャズからフリー、M-Base派との共演まで、どんなスタイルにもマッチしたスタイルをこなしてしまうピアニスト&キーボーディストだ。 実は私は、音からではなく、彼女の経歴を雑誌か何かで読んで、興味を持った。 すなわち、「大学時代はピッツバーグ大学で民族音楽を学び修士号、エリック・ドルフィーの研究論文で博士号を取得」というところだが、エリック・ドルフィー好きとしては、一体どんなピアノを弾く人なのだろう?と興味を持ったのが、本作を購入したキッカケだ。 もちろん、内容は期待通り。 オーソドックスとフリーの狭間を奔放に行き来するピアノはスリルと起伏に富んでいると思った。 特に、1曲目の《ロウ・イヤーズ》のピアノが気に入っている。 ヘイデンのベース・ソロに続いて登場する、ジェリのピアノがカッコいい。 不協和音を用いながら、少しずつテーマの旋律を溶解させてゆく、フリーがかったアプローチが強く印象に残る。 彼女の鍵盤の打鍵は、セシル・テイラーや山下洋輔のようなアプローチでも、彼らのように突き抜けるような鋭さは無く、むしろ、重く鈍い。 この重さと粘り気が、ジェリ・アレン特有のピアノのタッチなのだ。 そして私は、この引きずるような重いリズム感の虜となっている。 彼女の重いピアノを味わえる、もう一つの名演は、ラストのしんみりした《レイン》。 ジェリのオリジナルの耽美的なナンバーだが、ラストを飾るに相応しい演奏だと思う。 重く暗い内容かもしれないが、聴きどころ満載の、歯ごたえのあるアルバムだ。 |
| (2002/04/26) (加筆修正:2010/04/06) |
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