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このアルバムをブランドXの最高傑作とする人も多いが、私も異論はない。
こんなに高度な演奏とテンションが保たれた、クオリティの高いライブは滅多にないでしょう。
核となるのは、やっぱりパーシー・ジョーンズのベース。
というか、彼そのものがブランドXだったんですよね、今振り返ると。
正直、私は「キメ」だらけの音楽ってそんなに好きじゃないし、テクニックが目的のような、音楽と技術が倒錯してしまった演奏も好きじゃない。
そんなにビシッと「キメ」てばかりいて、どこが面白いわけ? 気持ちいいのは自分らだけだろ? と特に日本のフュージョンバンドなんかを聴くと思ってしまうのですよ。
しかし、そんな私でも、彼らの変態的な「キメ」の完璧さには脱帽。口をアングリ。
ここまでやってくれれば、驚きや呆れを通して、もう平伏!
いやはや、テクニカルです。
テクニカルという言葉は、こういう演奏を形容するためにあるんだなと思ってます。
私は、パーシー・ジョーンズやミック・カーンに憧れてベースを始めたクチなのですが、で、いきなりフレットレスベースからベースに入門したアホなのですが、周囲のジャズ・フュージョンファンからは、「キミ、フレットレスやってるんだったらジャコ・パストリアスを聴いたほうがいいよ。彼はスゴいから」と口すっぱく言われたものです。
仕方なしにジャコも聴いてみたのですが、最初は全然ピンとこなかったし、正直、みんなが絶賛しまくるほど凄いかなぁ?と思った記憶があります。
もちろん、今では、彼の凄さは充分身にしみて理解しているつもりですが。
しかし、なぜ、最初にジャコを聴いたときに「思ったほど凄いかなぁ?」と感じたのは、頭の隅っこに、このアルバムのパーシー・ジョーンズのプレイがあったからだと思います。
どちらも凄いベーシストだし、比較の俎上にのせてもあまり意味の無いことだとは思いますが、あのジャコでさえ色褪せさせるだけのインパクトは、たしかにパーシー・ジョーンズにはあったのですね。
ハーモニー感覚や、演奏へのトータルなバランス感覚は圧倒的にジャコのセンスのほうが上だとは思いますが、こと指の高速っぷり、この一点だけは圧倒的にパーシーのほうがジャコを圧するだけの凄みがあるんですね。
とりあえず、ベースのバカテクかつ変態っぷりに圧倒され、なおかつ「えへへへへへへ、なんだこりゃぁ?」とニヤニヤしたい人にはオススメしたいです。このライブ。
(記:2009/02/02)
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