|
タイトルに偽りある。
私はハワイ嫌いではない、と思う。たぶん。
だってワイキキしか知らないんだもん。それ以外のハワイは行ったことがないので、もしかしたらワイキキ以外のハワイは好きかもしれない。
一度目は社員旅行、二度目は弟の結婚式。
自由意志での旅行ではなく、しかも滞在したエリアはワイキキ付近のみ。よって私がこれから書こうとしている“好き・嫌い話”は、ワイキキに限ってのことなので、あらかじめご了承を。
ワイキキ周辺のリゾートエリア。好きかどうかと問われれば、正直、嫌いだ。
観光客が一定のエリアに押し込められ、捌かれるワイキキビーチ付近のリゾート地。
さすが、ロジスティックス(兵員・軍需品の輸送・補給)の進んだアメリカの観光地だなぁ!と関心してしまう。
人間をダース単位で換算し、単位面積あたりから最大の経済効果を上げるという極めて米国的合理主義に基づいた観光地という点では評価に値するものがある。
つまり、パソコンやテレビゲームの『タワー』や『シムシティ』の視点で見れば、非常に効率的な経済商業中ではあるのだけども、この循環の中に組み込まれたダース単位の人間の立場となってみると、正直、常に“捌かれている”という思いがぬぐえず、あまり良い心地がしない。
スチュワーデス、いや、今ではキャビン・アテンダントっていうんだっけ? 彼女らはエコノミークラスの乗客のことを陰では「カーゴ(荷物)」と呼んでいるという話を誰かから聞いたことがあるが、ワイキキでの現地人の客捌き、収容力と効率よく収容できるシステムも、観光客を「カーゴ」とみなしているに違いない。いや、べつにそれはそれで構わないんだけれど、観光に従事する人々の目線や態度にもそれが如実にあらわれてしまっているところが不愉快さに加速をかける。
ワイキキっていうところは、まだ行ったことのない人に説明しますとね、とにかく、どこへ行ってもおびただしい数の日本人、日本人、観光客が街やホテルに溢れかえっています。
しかし、不思議なことに、あるいは面白いことに、彼ら彼女らの表情は決して不満足そうではないのです。幸せそうですらあります。
つまり、あふれんばかりの観光客たちが不満を感じさせる一歩手前の状態で、次から次へと部屋に通し、バスに乗せ、レストランの座席を案内し、手際よく土産を売り、効率よくオプショナルツアーに案内し、放置されていると感じる一歩手前の状態で、「アロハ」や「マハロ」など笑顔で声をかけるというケアも怠らない。
最大多数の最低限の幸福を保証するシステム。さすが、アメリカだぜぇ、と思わざるをえない。
2度の訪問は先述したとおり、自由意志での訪問ではない。
もし、個人意思で訪問するとしたら、次は是非ワイキキ以外の場所を訪れてみたい。ワイキキは、個人的意思では決して訪れることのない場所のひとつだ。 移動に時間がかからないぶん、アタミやハコネのほうがまだマシ。
(記:2006/07/22)
|