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仕事やメルマガの原稿は、ジャズ喫茶で書くことが多い。
はかどる。
というのが最大の理由だが、
ほかにも、
- 会社だとタイピングにグルーヴが生まれてきた矢先に、電話などで中断されるのがイヤ
- ジャズ喫茶はすいている(笑)
- レコードが大音量で流れているので、近くのテーブルの余計な会話で気が散らない
- 喫茶店やファミレスと違ってうるさいオバちゃんがいない
- ファーストフード店と違ってうるせぇガキ女がいない
- ゆえに落ち着く
- コーヒー1杯でちょうど、キリの良い分量を書ける
- しかも、ジャズを聴ける
などなどの、メリットがあり、ここのところ行く頻度が増えてきている。
先日も、四谷の「いーぐる」で、うんうん唸りながら、えんえんと原稿を書いていた。
だんだん、ノってきた。
このノリをキープしたまま、一気に書き上げたい、と思った矢先、バド・パウエルの『アット・ザ・ゴールデン・サークルvol.1』が流れた。
曲は《スエディッシュ・ペイストリー》。
いいねぇ、この演奏、好きなんですよ。
個人的には『vol.3』のA面の演奏のほうが好きなんだけど、『vol.1』の演奏も中々だ。
勢いはこちらのほうがあるかもしれない。
特に凝った仕掛けのない演奏で、延々とベースとドラムがリズムを刻み、パウエルが長時間、延々とアドリブを繰り広げる演奏。
ベースソロも、ドラムソロも、4バースもない、構成的には単調な演奏なのだが、不思議とパウエルの繰り出すフレーズが生き生きとしていて、10分以上の長さでも、まるで飽きることのない演奏なのだ。
単調だが、グングン演奏が進んでゆく。
この一直線な疾走感は心地よい。
いわゆる「後期パウエル」の演奏なので、世間的には、絶頂期を過ぎた下り坂の時期の演奏とされているのだが、なかなかどうして、アドリブの切れ味は今一つかもしれないが、めくるめくスピード感は、彼にしか出せない独特のもの。
アメリカを離れ、ヨーロッパの地で現地のリズムセクションとの共演なので、ベースとドラムは本場のリズムに比べると、たしかに力量は劣るかもしれないが、ピッタリとパウエルのピアノに吸い付き、遅れまじと食い下がる姿がいじらしい。
それに、むしろ、これぐらいリズムに「遊び」をいれずに、淡々と疾走してくれたほうが、ノリノリな気分を維持したまま、パソコンのキーを打つことが出来るのだ。
で、実際、昨日は『ゴールデン・サークル』のお陰で、気分よく原稿を仕上げることが出来た。
私はバド・パウエルは大好きで、絶頂期と呼ばれる彼のキャリアの初期から、指のもつれの目立つが人間くさいピアノを弾く後期の演奏まで好きなアルバムは多いのだけれども、特にスティープル・チェイスの『ゴールデン・サークル』シリーズはどれもがお気に入りだ。
普段着のパウエルの演奏を聴いているようで、日常的に気軽に楽しめる演奏ばかり。 なにかをやりながら(私のように原稿を書きながら)聴けば、作業がはかどるし、もちろん何もせずに音に浸る鑑賞をしても、耳を満足させてくれる内容なのだ。
とくに、演奏時間が長尺なブルース(ブルース・イン・ザ・クロセット、スウェディッシュ・ペイストリー、ストレート・ノー・チェイサー)が私は好きだな。
(記:2005/04/14)
(加筆修正:2005/07/17)
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