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女性にギターはよく似合う


私は、どちらかというと頭の固い保守的なベーシストゆえ、
「男は指弾き、エフェクト無しのシールド一本をアンプに直!」
というのが口癖だし、このスタイルこそが究極的かつ普遍的にかっこいいベーシストの姿だと信じて疑わない人間だ。

男はノンエフェクト。
てことは、女はエフェクトアリか?
そんな素朴な疑問が浮かんできた。

うん、アリでいいんじゃない?

でも、エフェクターのカタチにフェチな女の子は全国に何千人といそうでも、エフェクターを完璧に使いこなす上に、回路などの工学的な知識にも詳しいという女の子って、そうはいないだろうな、とも思った。
爆竜戦隊アバレンジャーでいえば、アバレイエローのらんるさんのような人。

そのような女性は、実際にいるのだろうけれども少なくとも私の周囲にはいないので、イメージがうまく沸かない。だから、“エフェクター使いの女性”というと、どちらかというと、ベーシストのイメージよりは、ギタリストのイメージが思い浮かぶ。

エフェクターを完璧に使いこなす女性ギタリスト。
しかも、足元に並ぶエフェクターにヴィンテージものなどが混ざっていると、さらに格好良さが増すだろうな。ほら、写真の腕はともかくとして女の子がライカを持っていると、それだけで、なんとなく決まるじゃない。それと同じ感覚で。

で、当然ギターの腕も大したもので、ワイルドで攻撃的なギターを弾く。しかも、フェルナンデスとかアリアプロとかヤマハとかいった国内のコストパフォーマンスの高そうなブランドのモデルとかじゃなくて、やっぱりフェンダーのジャズマスターとかジャズコーラス、あとテレキャスでもいいや、そのへんの私好みのギターを振り回しながら操るとカッコよさも数段アップするのだろうな。

▼ジャズマスター

▼テレキャスター


ゆえに、元ナンバー・ガールの田淵ひさ子はカッコいい。
というよりも、ギターを弾く女性は皆かっこいいね。
べつにフェンダー系のギターじゃなくても。

ストラップをずり下げ、ピックを弦に叩きつけるように弾く椎名林檎もかっこいいし、音楽そのものは好きでも嫌いでもないが、ギターを持った矢井田瞳もわりにいい姿だ。

村治佳織の生演奏を聴いたことがあるが、彼女がギターを構えた瞬間に凛とした空気が会場に流れた。昔バンドでよくコピーしていたメンフィス・ミニーがギターをかかえこむようにして浮かべる笑みは、すごく頼りがいのある“おっかさん”なオーラだ。
まだまだいるが、とにかく寺井尚子や諏訪内晶子にバイオリンがよく似合うように、女性にはギターがとてもよく似合う。
これは富士には月見草が似合うのと同じ感覚なのかもしれない。

だからといって男性にギターは似合わないというわけではない。
しかし、港に船があるのが当たり前なように、道路に車が走っているのが当たり前なように、男性にギターというのは当たり前すぎる光景なのだ。
富士に月見草というわけにはいかない。

そういえば、女性のジャズギタリストって知らない。
私の勉強不足で、本当はいるにはいるんだろうけれども。
難しいというイメージがあるのだろうか?
やらななければいけない課題が多過ぎるように見えて、同じ課題の多さならば、ピアノのほうがよいということになってしまうのだろうか。
女性のジャズピアニストは多いからね。

不思議だ。
いてもいいのに。

逆に言えば、もしジャズギターの勉強をしている女性がいたら、競合のいない(少ない?)今が売り出し時かもしれない。
プロデューサーの人も、これからは、ガンガンギターを弾く女性を前面に押し出した音楽を売り出すとよいと思う。別にジャズじゃなくてもよい。
個人でもグループでもいい。いなければ、探せばよい。
ルックスよくて、技術もあれば、必ず売れる。
それとも、その両方が満たす人物がいないだけなのだろうか。

(記:2004/02/12)