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ガムランはハードロックだぁ!


ガムランはハードロックだぁ!と思った。
いや、スラッシュメタルか!?

そろそろ暑くなってきたので、ガムランでも聴こうと思い、久々にティルタ・サリの『幻視と瞑想のガムラン』を取り出してかけてみた。
ガムランのアルバムは他にも数枚持っているが、このアルバムの演奏が一番お気に入りだし、逆にいえば、このアルバム以外のガムランはほとんど聴いていない。

一曲目の<Tarna Jaya(タルナ・ジャヤ)>の冒頭から暴走気味にぶっ飛ばす、この圧倒的なスピード感には、いつ聴いても仰け反ってしまう。
しかし、このリズム、いつも思うのだけど、どこかで聞いたことないか?
そうそう、思い出した、メタリカの<メタル・ミリティア>だ。

スピードがヒートアップしたときのリズムの尋常じゃない刻みは、まるでリズムギターの暴力的な垂直リズム刻みそっくりではないか!?

しかも、このイーブンな刻みの裏など突拍子もないところにアクセントが打楽器とともに挿入されるところなども、初期のメタリカが曲のイントロなどに好んで用いていた手法だ

なんの共通点も無さそうな二者の音楽に、「スピード感」と「アクセント」という意外な共通点を発見し、ただそれだけのことで一人喜ぶ私。

メタルバンドとガムラン楽団が共演すると面白いのになと思う。
歪んだギターの音色と、ガムランのスマルプグリガンやゴングの金属音(メタル音)は、結構美しく溶け合うんじゃないだろうか?
そして、もしかしたら生まれてくるサウンドは、未来的なテイストを感じさせる非常にスケールの大きなサウンドになるんじゃないか?
ジャパニメーションの『マクロス・プラス』の音楽がブルガリアン・ヴォイスの要素を持ち込んだことにより、より多彩でスケールの大きなサウンド作りに成功したように。
特に、エンディングテーマの<アフター・イン・ザ・ダーク〜トーチ・ソング>なんか最高だしな、
…などと、一人夢想して喜んでいる私でした。

疾走感やスリルのある音楽が好きな人は、是非、ガムランも聴いてみよう。
ただし、バリのほうね。
ジャワのガムランは宮廷音楽なので、バリほどダイナミックでもスリリングでもない。
もっとも、優雅でのんびりとしたサウンドは、それはそれで極上のリラクゼーションにはなるが。



『Gamelan Semarpegulingan〔1〕(瞑想と幻視のガムラン)』
-"Tirta Sari"Ensemble of Peliatan Village

 (ビクター音楽産業株式会社)
 Date of Recording:January 1985
 Place or Recording:Peliatan Village,Bali

(記:2003/06/22)