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に し ん 蕎 麦


大阪といえば「けつねうどん(きつねうどん)」をパッと連想するが、それと同じくらい京都といえば「にしん蕎麦」だ。
私は、名古屋にある「中村屋」の味噌煮込みうどんが大好きなので、それを食べるためだけに、大阪へ行く途中、名古屋で途中下車をすることがある。
それと同じ理由で、京都でにしん蕎麦を食べるために途中下車をすることもある。
本当は、四条大橋近くの「松葉」あたりで、冷やを一杯飲みながら、などと、しゃれ込みたいのは山々だが、時間の無いことが多いので、一本新幹線を遅らせている間にホームの立ち食いで済ませてしまうことがほとんどなのだが…。
しかし、立ち食いレベルでも十分満足してしまうほど、私はにしん蕎麦が大好きなのだ。

ドンブリ中央に浮かぶ、甘〜い味が染み込んだ、柔らか〜い身のにしんを思い出すだけでも、生唾が湧き上がってくるではないか。
あの、甘〜いにしんの身に、控えめな味の蕎麦が、とてもマッチするのだ。とてもおいしい。
大阪のきつねうどんと同じ原理だが、なかなか、濃い・薄いの対比の妙を楽しめる食べ物だと言えるだろう。

関東の蕎麦屋にも、たまに「にしん蕎麦」がメニューに載っている店がある。
関東でにしん蕎麦。いったい、どういう味になってしまうのだろう?
関東でにしん蕎麦を食べたことはないので、なんとも言えないのだが、あの濃いめのしるに、漬け込んだにしんの甘い身がのっかると、かなり「甘辛塩っぱい」味になってしまうんじゃなかろうか…。 それが怖くて、関東の蕎麦屋のにしん蕎麦は喰ったことがない。
もし、食したことがある人がいらっしゃれば、いったいどういう味だったのか、是非教えてください。

(記:2002/03/12)