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イエログリフ/ミッシェル・サンチェーズ


二人のフランス人によるプロジェクトDeep Forest (ディープ フォレスト) 。
ミッシェル サンチェーズ(Michel Sanchez)とエリック ムーケ(Eric Mouquet)という二人のアーティストによって結成された“エスノ・アンビエント”的な音楽を作り出すユニットだ。

今回紹介する『Hieroglyphes』は、ミッシェル・サンチェーズのほうのソロアルバムだ。
94年に発表された『ウインドウズ』に続く2枚目となる。

フュージョンのピシッと決まったタイトなリズムが好きな人、
プログレなどの変拍子スタイルのリズムが好きな人、
民族音楽の旋律が好きな人、
そして、上記のすべてに当て嵌まる人にとっては、こたえられないアルバムなんじゃないだろうか。

リズム、旋律、音色、それぞれの混沌とした要素をあたかもパズルを解くようにサラリと一つのカタチにまとめあげてしまったアルバム。
ジャズ、クラシック、ケルト、レゲエ、アンビエント、テクノ、アラブ、ファンク、現代音楽。
よくも、まぁ嫌みと不自然さを感じさせずに、これほどまでに素敵なカタチにまとめ上げてくれたものだ。
曲ごとにスタイルもアプローチも異なるが、アルバムの中どの曲も映画のサウンドトラックになりそうな感じ。

随所に細かな仕掛けが施された音楽だが、サウンド自体は複雑ではなく、とても明快な内容だ。
いくつかの曲で聴けるセンスの良いフレットレスベースも格好良い。
スローなテンポの曲も含めて、サウンド自体が歯切れの良いスピード感を有しているので、聴きやすい上に、あっという間の60分だ。

個人的には“小”当たりなアルバム。

好きな曲は、二曲目の<Stimulus>。 アコーディオンの音色と、女性のコーラス、そしてブレイクの口笛。そして、グリスとスライドを効果的に使ったフレットレス・ベースのサウンドが心地よく、レゲエのリズムに乗った妖艶な民俗調の旋律。こんなに心地良いサウンドは滅多に聴けない。

(記:2002/09/14) 
(加筆:2002/09/21) 


Hieroglyphes(Epic Records)
 Michel Sanchez