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今も昔も、プリンスの曲において、徹頭徹尾一貫しているのは、必ずポップでキャッチーだということ。
実験的な作品や、音楽的な冒険も多いにもかかわらず、どのような作品も、頑なまでに彼は、ポップな仕上がりに落とし込まれている。
さらに、ときにはキッチュかもしれないが、必ず、スイートな魅力をも内包した曲に仕上がっているのも特徴。
78年発表のこのデビューアルバムが、すべての原点。
ここに、今後のプリンスのすべてが凝縮されている。
甘さ、切なさ、ポップさ。
ソウルミュージックの、確実に新しい世界を1人多重録音で築き上げてしまっていた若き天才。
驚くべきことに、このアルバムに収録されているナンバーは、全曲自作。
のみならず、アレンジもプロデュースもプリンス自身。
すべての楽器の演奏も彼1人。
しかも、当時はまだ10代。
スティーヴィー・ワンダーに並ぶ、若きソウル・ミュージックの天才の登場!とでもいうべきか。
実際、レコード会社もこのようなキャッチコピーで売り出そうとしたそうだが、スティーヴィーとは、まったく違う世界を既に築き上げてしまっている。
しかも、甘さ、セクシーさが倍加した。確実に新しいソウルなのだ。
もちろん完成度は高く、とくに、イントロの《フォー・ユー》から《イン・ラヴ》にいたる流れなどは、今聴いても鳥肌が立つ。
プリンス好きだけれども、このデビューアルバムが一番!という人が多いのも頷ける。
(記:2002/01/11)
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