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夏目漱石にしろ、芥川龍之介にしろ、我々がすぐに思い浮かべることが出来る有名なポーズと表情のポートレイトがある。 現代の作家は、昔以上に自分の姿がメディアに露出する機会が多くなるので、同じポーズを取り続けたり、作った表情を崩さないで写真に映るというのは至難のワザ。だったら、サングラスや皮手袋のような小道具、あるいは、いつも黒い服を着ている、いつも帽子をかぶっている、といったファッションにセルフイメージを転嫁させてしまったほうが、ラクだし効率が良い。 作家はナルシストが多い(と私は思う)ので、今も昔も表現方法は変われど、自己イメージを読者にどうプレゼンテーションしようかということには、案外我々の想像以上に神経を使っているのかもしれない。
(記:2001/09/15)
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