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う わ さ


一時期まことしやかに囁かれた噂に、

「香港で新婚(ツアー?)旅行中の女の子が試着室に入ったら行方不明になり、娘の行方を案じた親は、日本のヤクザの裏ルートを通じて娘の居場所をつきとめてもらうが、現地の見世物小屋で再開した娘は、腕と足を切断されたダルマ女さながらの変わり果てた姿だった」

というものがある。

これは、フランスの「オルレアンの噂」という、ユダヤ人の店で女の子が行方不明になるという、社会学的にも有名な話の変種で、団体旅行のツアコンがツアー参加者が勝手な行動をとらないための戒めに使った話に過ぎないのだそうだ。

「口避け女」「割り箸を持った朝鮮人」などといった、近くて遠い、未知なものに抱く我々の恐怖感から生み出される共同妄想(?)は、幽霊目撃談よりも、はるかにリアリティがある分、怖い。


※参考文献:西本健一郎『間違いだらけの海外個人旅行』

(記:2000/07/15)