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#ザ・ベース道 
は じ め に 。
〜於:導 入




ベース道。
べーす・どう。
聞き慣れない言葉だと思う。

それもそのはず。私が勝手につけた名前なのだから。
私がベースをはじめた時分から、半ばふざけて使っていた言葉だ。

私はアマチュアベーシスト。ベースでメシは喰っていない。

ならば何故にかようなエラそうで仰々しい「ベース道」なる言葉を用いて、ベース訓話をたれようとしているのか?
目的の半ば以上が、己を律するためだ。
書こうとしている事柄の大半が、私自身がベースを弾く際に自分自身に戒めている、或いは、戒めようとしている事柄だ。

よって、ここに書かれている内容は、どちらかといえば個人的なもので、普遍的な内容とはほど遠い。他のプレイヤーにとっては参考にならない箇所も多いこととは思うが、そんな時は読みとばして欲しいと思う。

逆に、察しの良い方は、他の楽器、あるいは仕事など、別の分野にも応用できることにも気が付くはずだ。
ものごとの根っこは意外と繋がっているものなのだ。

「音楽」は「音」を「楽しむ」もの。
これは、よく言われることだ。
基本的には、私も同意見だ。
しかし、何ごとも本当に楽しめるようになるためには、その陰で行う努力も必要だ。

スポーツは、見る側もプレイする側も、ルールを知らなければ楽しめない。

読書を楽しむためには、最低限文字が読めなければ、本など単なる紙の集積体だ。
音楽とて同様ではなかろうか?

もちろん、「聴く」立場ならば、「読書」ほど能動的にならずとも、またコムズカシイ理屈なぞをこねずとも、受け身な姿勢でいれば、耳に飛び込んでくる音に浸り、直面した音の塊に驚いたり感動することは出来る。
しかし、立場変わってベーシストたろうとしている我々は、ベースという楽器を用いて、おこがましくも聴衆に対して何がしかの感情を喚起させようと目論む側なのだ。
何も知らずに、ただヤミクモに弾きまくって聴衆を納得させるプレイを繰り広げるなどということは、よっぽどの天才でもない限り不可能だ。いや、天才だって才能を開花させるためには、人並みはずれた練習をおこなっているはずだ。

ましてや、ベースという楽器は、どちらかというと裏方的な役回りが多く、さらにはアンサンブルのいわば「骨格」を形成する重要なパートでもある。

まずは、音楽の「仕組み」や「構造」を理解し、把握しようと努めねばならないし、最低限共演者の足を引っ張らないようにするという心構えは常に必要だ。

そのためには日々是精進、そして己を律する規範となるべきものこそ「ベース道」なのだ。

「苦行」ではない。 音楽という「快楽」を前提とした純粋な技術修練のための、ちょっとした心構えだ。

「ザ・ベース道」とハッタリ臭いテーマを敢えてデッチ上げてはいるが、要は私の「ベース生活」の中で気が付いたことや、注意点、そしてちょっとした心構えなどを公開してゆこうという趣旨のものだ。

ベーシストの方は気軽に読み進んで欲しい。
初心者の方は、参考になると思った点だけを積極的に取り入れてくれれば嬉しいし、ベテランの方は、鼻で笑いながら是非とも読み飛ばして欲しいと思う。

(記:2000/10/19) 


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